おはようございます。こんにちは。こんばんは!
どうも、ぽめおです。
今回ご紹介するのは、LinkedIn日本代表を務めた村上臣(むらかみ・しん)さんによる話題の一冊、
『転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール』です。
最近、僕自身も「このまま今の会社に居続けていて大丈夫か?」「今の仕事は自分の市場価値を高めているのか?」とキャリアについて真剣に考える機会が増えてきました。
そんな中で、「転職」に関する考え方そのものを根底から見直す必要があると感じ、この本を読むことにしました。
いつもどおり、本書の結論からいきます。
Q.「転職2.0」とは?
A. キャリアの意思決定を他人任せにせず、
“自分株式会社”の企業価値を最大化させるための戦略的な転職のこと
目次
1. What:「転職2.0」とは何か? “1.0”時代との違い
まず押さえておきたいのが、「転職2.0」は単なる2回目の転職を意味しているわけではありません。
かつての「転職1.0」では、人生で一度きりの転職が大イベントであり、より条件の良い会社に移れれば“成功”とされていました。でも、現代ではそうではない。
現代のキャリア観は、「転職は特別なことではない」「キャリアのごく当たり前な通過点である」とする、“複数回転職が前提”の時代になっています。
◆ 転職1.0 vs 転職2.0(本書より一部引用)
観点 | 転職1.0 | 転職2.0 |
---|---|---|
働き方 | 終身雇用が前提 | 複数回の転職が前提 |
評価軸 | 年功序列・曖昧なスキル | 明確なポジションと成果 |
求職者の視点 | 条件や待遇が主眼 | 自分の市場価値の最大化 |
目的 | “良い会社”に入る | “良いポジション”に就く |
ここで重要なのが、「スキル思考」から「ポジション思考」へのシフト。
つまり、汎用的なスキルをなんとなく高めるのではなく、“自分がどのポジションで、どんな価値を発揮できるか”を明確に言語化できることが、現代のキャリア戦略では必須なのです。
転職は「自己実現」のためのツールの1つという考え方に変わってきています。
2. Why:なぜ、転職への考え方を変える必要があるのか?
転職2.0が必要になる背景には、社会構造の大きな変化があります。
- トヨタ、日立など、日本を代表する大企業が「終身雇用は維持できない」と明言
- 企業が社員を“育てる”ことにリソースを割けなくなり、外部人材に頼る採用戦略を取る
- 人材の流動性が高まり、キャリアの主導権が企業から個人に移った
つまり、「新卒で入社→定年まで勤め上げる」時代は、もう完全に終わったのです。
にもかかわらず、自分のキャリアを会社に委ねたままだと、環境が変わった瞬間に“何者でもない”状態に陥るリスクがあります。
だからこそ、私たち一人ひとりが、自分のキャリアを「会社に与えられるもの」ではなく、「自分でデザインするもの」として捉え直す必要があるのです。
3. How:「転職2.0」の時代をどう生き抜くのか?
ここからは、実際に僕たちがどう行動すべきかを見ていきます。
キーワードは、
「自分株式会社の“時価総額”」を高める
「自分株式会社の時価総額」とは、自分というのは、「自分の市場価値」という意味で著者が使用している言葉です。つまり、自社の企業価値を最大化するにはどうすればいいか? という視点でキャリアを考えていくということです。
これについては、元ヤフー会長で現在東京都副知事の宮坂学さんも「株式会社俺」という表現で語っていて、著者もこの言葉に大きく感銘を受けたと述べています。
ちなみに、「株式会社俺」とは、自分にとっての幸せが最大値になるように、自分自身の経営者になるということ。宮坂さんは自社に「会社事業部」「家族事業部」「アウトドア事業部」といった事業の柱を持っていて、自社の時価総額は幸せの総量と語っています。
実践ステップ:
① キャリアを分解・タグ付けする
「ポジション」「スキル」「経験」「コンピテンシー」に自分のキャリアを分解し、言語化する。
→ これが、職務経歴書のアップデートにも直結します。
② タグの掛け算で希少性を生む
たとえば、「営業×SaaS×マネジメント」「事務×Python×業務効率化」など、「いそうでいない人材」を目指す。
→ この希少性が市場価値を高めます。
③ 職務経歴書を“毎年”更新する
転職の有無にかかわらず、定期的に自分のキャリアを棚卸しすることで、自分が何をしてきたかを可視化できます。
→これは自分の市場価値に自覚的になるだけでなく、現実に転職の話がきたときに動きやすい(諸堂が早い)というメリットも生み出してくれます。
4. ぽめお的感想:理不尽に耐える時代は、もう終わり
「自分株式会社」という考え方は本当に勉強になりました。自社の企業価値を高めることはできるのは自分だけであり、自分の頑張り次第。そして自社の事業は「会社」だけではないので、それ以外も大切にしていかないといけないなと改めて思うきっかけになりました。
そして、「転職」という選択肢を持つことは、“辞める自由”を手にしたとき、人は本当の意味で仕事に前向きになれるというメリットがありますね。
「転職はキャリアの失敗」でも「逃げ」でもない。
むしろ、自分の市場価値を高め、選択肢を増やすための有効な手段なんだと、改めて思いました。
これから私は、毎年1回、自分の職務経歴書を更新する“棚卸し習慣”を取り入れていこうと思います。
発信しながら整理することで、きっと次のキャリアの可能性も見えてくるはず。
本当に勉強になりました!
最後に
『転職2.0』は、今すぐ転職を考えていない人にとっても「読んで損なし」の一冊です。
なぜなら、これは“転職の本”というよりも、これからのキャリア戦略の教科書だから。
✔ 今の仕事にモヤモヤしている
✔ キャリアに不安を感じている
✔ 転職を考えているが踏み出せない
そんな方にはぜひ読んでほしいです。
読後には、「転職」という言葉の印象が、きっとポジティブなものに変わっているはずです。
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「少しでも気になる」と感じた方は、ぜひ一度読んでみてください!
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