こんにちは、ぽめおです!
今回は、鈴木祐さんの著書『最高の体調~進化医学のアプローチで、過去最高のコンディションを実現する方法~』をご紹介します。
最近、「なんとなく体調が悪いな」と感じる日が増え、どうすれば「最高の体調」を取り戻せるのかを知りたくて、この本を手に取ってみました。
具体的な改善策やアクションプランが詰まった一冊でした!
まずはいつも通り結論から。
「文明の恩恵を取り入れつつも、生活を少しずつ『再野生化』していくことが必要」
その中でも個人的には「腸」「環境」「価値」を見直すことが鍵だと感じました。
今回は、この本の内容を踏まえて、以下の4つのポイントで解説していきます。具体例も交えながら進めますので、ぜひ最後までお付き合いください!
1.【What】現代人を蝕む「文明病」とは?
2.【Why】なぜ、暮らしを「再野生化」することが重要なのか?
3.【How】どのように「腸」「環境」「価値」を再野生化するか(具体的なアクションプラン)
4.ぽめお的感想
目次
1. 【What】現代人を蝕む「文明病」とは?
現代人が抱える多くの体調不良は「文明病」が原因だとされています。文明病とは、現代社会の進化に伴って発生した「人類の進化の過程で想定されていなかった病気や症状」のことです。
具体的な例として、次の2つが挙げられます。
- 肥満について
私たちの消化器系や食欲を司る脳の仕組みは、狩猟採集時代に発達しました。当時は高カロリーの食物を求めることが生き残るための本能で、これが進化の過程で組み込まれました。しかし、現代ではコンビニやスーパーに行けばすぐに高カロリーな食べ物が手に入る環境が整っています。この「高カロリー食を求める本能」と「豊富な食料環境」とのミスマッチが、肥満の原因になっています。例えば、毎日のランチがファストフードやコンビニのお弁当ばかりだと、知らず知らずのうちにカロリーが過剰摂取になりがちです。これは、私たちの進化した本能と現代の便利さのギャップによるものです。 - 不安について
文明病のもう一つの代表格が「不安」です。これは、「ぼんやりと漠然とした不安」で、現代人が感じやすいものです。そもそも不安は、昔、狩猟採集民が生き延びるために重要な役割を果たしていました。「あの茂みの奥に猛獣がいるかも?」という短期的な不安が、命を守るためのアラームとして機能していたのです。しかし、現代ではライオンに襲われる心配はほとんどありません。その代わり、将来の仕事やお金、健康などに対する漠然とした不安が常に頭の片隅にあり、これが私たちのQOL(生活の質)を下げています。
不安の質が「短期的なもの」から「長期的なもの」に質が大きく変わったことが、不安が漠然としてしまった原因です。
2. 【Why】なぜ、暮らしを「再野生化」することが重要なのか?
再野生化とは、単に昔の暮らしに戻すことではありません。ここでいう再野生化は、現代の便利な生活を保ちながらも、自然と再び強く結びつくことを意味します。再野生化が必要な理由を、具体的な例を交えながら説明します。
- (1) 自然の微生物との共存を取り戻す
現代の清潔すぎる環境が、私たちの免疫システムや腸内環境に悪影響を与えています。アマゾンのヤノマミ族の調査では、彼らの腸内には50種類以上の細菌が存在していましたが、現代の西洋人の腸内細菌はわずか数種類しかないと言われています。これが、現代人の慢性的な疲労感や消化不良などを引き起こす原因になっているのです。
例えば、部屋の換気をこまめに行い、過度に除菌された環境を避けるだけでも、微生物との共存を取り戻す一歩になります。また、食生活に発酵食品を取り入れることも効果的です。ヨーグルトや納豆を毎日食べることで、腸内のバランスを整えることができます。 - (2) 未来ではなく「今」に集中する
人類が農耕を始めた頃から、私たちは未来を見据えた行動を取るようになりました。しかし、その結果、遠い未来への不安が常につきまとうようになりました。未来に対して漠然とした不安を感じることが、ストレスや精神的な負担を増やしています。例えば、仕事や生活の中で目の前のタスクに集中し、「今」にフォーカスすることが、漠然とした不安を軽減する方法です。スマホの通知をオフにして、1日30分だけでも「今この瞬間」に集中する時間を作ることで、心の安定を取り戻せます。
3. 【How】どのように「腸」「環境」「価値」を再野生化するか(具体的なアクションプラン)
次に、「腸」「環境」「価値」を再野生化するための具体的な方法を紹介します。これらは簡単に取り入れられるので、ぜひ実践してみてください。
- 腸
- 食物繊維を意識的に摂る
腸内細菌は食物繊維を餌にして繁殖します。1日20~30gの食物繊維を摂ることを目標に、野菜や果物、全粒穀物を意識的に食べましょう。例えば、朝食にオートミールを取り入れるだけでも、腸内環境の改善に効果的です。 - 発酵食品を摂取する
毎日ヨーグルトや納豆、キムチなどの発酵食品を少量ずつ摂ることで、腸内の善玉菌を増やすことができます。
- 食物繊維を意識的に摂る
- 環境
- 自然と触れ合う
毎日、少しでも自然に触れる時間を作りましょう。週末には公園を散歩したり、近所の緑豊かな場所に足を運んでみるのも良いです。また、家の中に観葉植物を置くだけでも、リラックス効果が期待できます。 - 自然音や画像を利用する
大自然の中に行くことが難しい場合は、自然音のアプリや美しい風景の映像を使って、視覚や聴覚で自然を感じることもできます。僕も、パソコンの画面は森林の画像にして、集中力を高めています。
- 自然と触れ合う
- 価値
- 未来を具体化する
漠然とした不安を解消するために、未来の目標を明確にし、それを細かく計画に落とし込むことが大切です。例えば、1年後の自分を具体的にイメージし、そのために今日できる小さなアクションを設定することが、未来への不安を和らげる助けになります。
- 未来を具体化する
4. ぽめお的感想
現代社会は便利になりすぎて、私たちの体や心がついていけないことが増えていると感じました。特に私は過敏性腸症候群を持っているので、「腸」に関するアドバイスは非常に参考になりました。腸内環境を整えるため、食物繊維や発酵食品を積極的に取り入れるよう心がけていきます。
また、再野生化のアプローチは、無理をせずに自分のペースで取り組めるので、日常生活に取り入れやすいと感じました。忙しい現代人にとって、このようなバランスの取り方はとても実践的です。
次回もお楽しみに!Xでも意見交換できるので、ぜひフォローしてくださいね!